- くがい
- I
くがい【公廨】(1)役所。 官庁。 官衙(カンガ)。 くげ。(2)公のもの。 費用・物品・田地などについていう。 くげ。IIくがい【公界】(1)公の場所。 おおやけのこと。 表向き。 晴れの場。 公的な用事。
「述懐は私事, 弓矢の道は~の義/太平記 19」
(2)ひとなか。 ひとまえ。 世間。 公衆。「さやうの事を仰せられたらば, ~で恥をかかせられう/狂言・花争」
(3)交際。 ひとづきあい。(4)「苦界(クガイ)」に同じ。(5)課役。~をする(1)世間へ出る。 公の場に出る。「男子は公界をもする者なれば/反故集」
(2)遊女が客勤めをする。IIIくがい【苦界】(1)〔仏〕 苦しみや悩みの多い世界, すなわち人間世界。(2)〔「公界(クガイ)」を「苦海」の意にとって〕遊女のつらい境遇。 遊女の世界。 公界(クガイ)。IV「~に身を沈める」「生まれ故郷のなじみの中で~をするも亦よからう/人情本・梅児誉美(後)」
くがい【苦艾】ニガヨモギの漢名。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.